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今が旬の朝顔

2004年7月 No.16号

本番で“旬”の状態にあるかどうかが重要である。

日本陸連は2004年7月12日、アテネオリンピック代表に追加6人を決めた。その中に、室伏由佳(女子ハンマー投げ27歳)選手が選ばれた。 選出理由について、日本陸連の沢木強化委員長は「浅い経験の中での伸び率を評価した」と説明をした。

昨年までの自己ベストは62.24mにすぎなかったが、今期に入って、一気に記録を伸ばしてきた。5月に初めてオリンピック参加標準記録B(64.00m)を突破すると、6月の日本選手権で66m台、更に2週間後の記録会で日本記録の66.68mをマークした。現在は65m、66m台を安定して投げるだけの力をつけ、更に伸びしろを多く残している。

アテネオリンピックの参加標準記録は2003年の記録から有効。選手によっては、本番の1年以上前に出した記録が決め手となってオリンピック代表に選ばれるケースもある。自己ベストにはるかに及ばない記録しか出せないままオリンピックを終える選手もいる。

1992年のバルセロナオリンピック、200m平泳ぎで、岩崎恭子選手(当時14歳と6日)が騒がれていないのに、いきなり金メダルを取ってしまった事を思い出される。岩崎恭子選手にとっては、その時が“旬”であったのかも知れない。彼女と同年代の選手が今“旬”の人もいる、年齢とは無関係かも。

マスターズの世界でも、年齢が上がるにつれて記録が良くなっていく人がいる、しかも50歳から水泳を始めて、今も更に自己新記録を出している人がいる、もともと素質があったのか、技術の進歩なのかは分らないが、努力をして自己新を出し続けている時が“旬”なのかもしれない。

もしかして、種目を変えてトライをすると、新たな“旬”が発見できるかも。又、海で泳いだり、ダイビングをしたり、ラフティングをするのも新しい“旬”の発見があるかも。いろんな事への挑戦を考えると“ワクワク”して来ます。

いったい“旬”て何なんですか?常に“ワクワク”して新たな事に挑戦をしている時が“旬”なんでしょうか?

皆さんはいつが“旬”ですか?

四ッ谷遊泳塾編集部A

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